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第2回目の内容は
土: 催眠深度 と 「内なる叡智(ガイド)」を催眠に活かす 方法
日: 年齢退行療法前半の実習、年齢退行療法後半の説明 です。
催眠誘導を行うと、いきなり深い催眠状態に入るのではありません。
先ず、催眠に入ったかどうか分からない状態になります。
しかし、この状態も、催眠の状態の一つです。
これを、深めていくと、催眠療法が可能となります。
また、催眠はかけてあげたり、かけてもらったりするものではありません。
催眠を受ける人が、自らかかりに行くものです。
自分から、催眠の状態に入ろうとすると、催眠状態が深まっていきます。
いくら有名なセラピストの所に行っても、「催眠をかけて下さい」と思っているだけでは、何も起きません。
「自分から催眠に入っていく」自己催眠が基本です。
他者催眠は、自己催眠に入りやすいように、他の人が援助するものです。
催眠深度とは、読んで字の如く、催眠の状態の深さです。
浅い順から、深い順へ
・類催眠
・運動催眠
・知覚催眠
・人格催眠
となります。
これも、類催眠状態になった後に、自ら深めようと積極的に思うと深まります。
しかし、ただ待っていても何も起こりません。
催眠深度の説明をしましょう。
この状態は、催眠の誘導文を聞いた状態の最も軽い催眠状態です。
暗示によって、身体運動、筋肉の硬直や弛緩反応が起こせます。
しかし、暗示の影響力はあまり強くありません。
そこで、この段階で、暗示と逆の反応を意図的にしようと思うと、暗示に逆らえます。
この状態は、運動性の被暗示反応が、意志力を上回る程に、暗示状態が強まった段階です。 例えば、両手をぴったりと合わせて「離れない」という暗示をすると、意図的に離そうとしても、それが出来なくなります。 自己暗示やリラクセーションを、効果的に行うことが出来ます。
この状態は、暗示が知覚の領域まで及んだ状態です。 視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、空腹感、満腹感糖に、影響を及ぼせます。
この状態は、暗示が自己意識に及んだ状態です。 年齢退行や過去世回帰、人格転換が可能となります。
上記の各催眠状態は、デジタル的に、カチッカチッと、それぞれの状態に一度固定されると、その状態がずっと続くのではありません。
とても、流動的です。
呼吸の状態、筋肉の状態、心の持ちようで、催眠の状態は変化していきます。
催眠の状態になると、統合膜の力が弱まるので、否定、批判、解釈をする、高次の脳機能が低下します。
すると、批判少なく、様々なものを受け入れ、様々な発想が可能となります。
実は、通常の意識状態の我々は、頭の中が、雑念と屁理屈だらけなのです。
そこで、事実を正しく受け入れることは不得手です。
催眠の技能を日常に活かしていくと、心の奥底の叡智と繋がることができます。
これは、閃きが非常に豊かになった状態です。
そこで、心の奥底に蓄えられている情報をどんどん引き出せるようになっています。
つまり、自分自身の長所や欠点、様々な問題点とその解決方法を知ることができるのです。
幼児期を探っていくことにより、どうして今の自分の性格が作られたかも分かります。
さらに、自己催眠状態に自在に入れ、催眠状態を深められるようになり、
自分自身を十分に知った後は、 より自分を高めるためには、自分自身が更に、どうしたらよいか、つまり、どんな自己暗示が必要かも、分かります。
二人ずつペアになって、セラピスト役、クライアント役を交互に行います。
そして、催眠誘導をし、類催眠状態からの催眠を深めていくと、やがて、人格催眠状態になります。
そこで、意識を幼児の出来事に集中すると、幼児期の様々な場面を思い出すことが容易になってきます。
幼児を十分探り、堪能した後は、解催眠です。 心地よい状態となって、催眠から醒めます。
自分が子どもの頃、両親は遙かに年上で、何でも出来る存在と考えていました。 そこで、何でも出来る人がなんで、自分の世話をきちんと出来ないのだろうと、両親を恨みます。 その思いを癒し、両親との和解を図ります。 最後に、自分の幼児期が十分に分かったので、インナーチャイルドという、自分の中の子どもの意識を感じて、十分に癒して上げます。 そうすると、自分自身の性格の形成過程が分かり、現在抱えている問題の原因が分かり、解決の方法にも気づけるのです。
実際の、ヒプノセラピスト養成講座では、上記を詳しく説明して理解していただきます。 そして、 自らを見つめる技術 内なる叡智に着実に繋がり、インスピレーションを得る技術 年齢退行療法を行う技術 等を身につけていただきます。 お楽しみに